H22年入社 【上遠野 剛司さん】在宅薬剤師のあり方

上遠野 剛司さん

在宅薬剤師とは?

私達の社会は超高齢者社会を迎えるにあたり、外来を受診できる患者さんが減ってまいります。
また、病院での在院日数の低下により病院で看取りまで迎えていた患者さんを地域でみようという、地域包括ケアシステムの構築が必須とされています。
ご自宅で暮らす患者さんを支えるためには、薬局や薬剤師もまた地域資源の一員として活躍することが期待されています。
外来受診が困難な患者さんは、独居であったり、末期のがん患者さんであったり、医療ニーズが高い患者さんであったり、認知症の患者さんであったり、そういう患者さんたちが地域での支援を必要としています。
そのような、地域での患者さんの生活を支えるために、地域で関わる多職種(医師、訪問看護師、ケアマネージャー、介護職種、介護施設)と関わり協力して、薬からの側面で患者さんの生活を支えてみていく存在が在宅薬剤師といえます。

どんな未来像を描いていますか?

ご自宅で療養生活を送る患者さんの状況に合わせて答えられる薬剤師が必要となってくると思われます。
医療ニーズの高い患者さんについては、麻薬の取扱い、医療材料の取扱い、各種飲んでいる薬が、その患者さんにどのように影響するか?薬学的にアセスメントをして生活に及ぼす影響を考えられる薬剤師が必要とされるでしょう。

独居で暮らす患者さんについては、多職種と連携しながら服薬の支援。薬学的なアセスメントの中で、その患者さんが生活に影響を及ぼすようなことはないか?を考える薬剤師。
患者さんの状況に応じて、適切な対応ができるように在宅で暮らす患者さんのための保険制度の理解も必要になってくるでしょう。

ご自宅に訪問した薬剤師は、患者さんの生活に合わせた視点が必要であり、訪問時の患者さんの状態を薬学的にアセスメントするためにフィジカルアセスメントやバイタルサインをツールとして用いて薬学的なアセスメントの結果を連携するチームにフィードバックしていくことが必要とされるようになってくるでしょう。

そのような、薬剤師なりの視点で地域での患者さんの生活を支えることにより、医療安全の確保と医薬品の適正使用に貢献する。
そのような積み重ねの結果、地域に必要とされる薬剤師となる。そうすることにより、薬剤師は地域に必要とされ、後世が育つ。ベクトルは常に地域医療を支える方向に向かって進んでいくことが大切だと思います。