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タイトル:PHARMACY NEWSBREAKに当社の記事が掲載されました。
DATE : 2025.09.03
2025年7月29日付のPHARMACY NEWSBREAKに当社の記事が掲載されました。
【内容】
「依頼断らない」サノ・ファーマシー、在宅の実績増加 算定件数5年前の2.4倍に
サノ・ファーマシーは全店で在宅の実施を目指している。

「佐野薬局」などを展開するサノ・ファーマシー(秋田市)は、在宅訪問の依頼を断らない方針を徹底している。その方針と実績が口コミで広まり、営業を行っていないにもかかわらず、新たな在宅案件の獲得に結び付いている。今年はグループ全体の在宅関連報酬の月間平均算定件数が5年前に比べ、2.4倍ほどに増えた。前年比でも今のところ27%増で推移している。
同社はグループで63店舗を展開。店舗網は東北を中心に関東、関西にも及ぶ。30年近く前に始めた在宅は現在45店舗程度で実施。在宅患者の9割は個人宅、1割は施設が占める。在宅は全店実施を目指している。
在宅の依頼に関して同社の藤原清岩取締役企画開発部長は、「断る風土がなく、受けなければならないというところからスタートしている。1店舗で難しい時は周囲の店舗でフォローする」と同社のスタンスを説明する。
在宅を牽引する在宅地域連携委員会の上遠野剛司委員長も「往診の医師からすると、依頼してきちんとやってくれる薬局に引き続きお願いしたい、となるので、きちんと1件1件やっていくことが重要」と強調する。「在宅は佐野薬局」という評判や信頼が自然に広まってきているという。
地元の秋田市では近年、ナーシングホームの在宅について他社薬局から切り替わる形で依頼が舞い込んだほか、新設された2カ所目の在宅も任された。個人在宅でも、無菌調剤の可能性があったり、対応困難で他薬局が断ったりした案件の依頼が相次ぎ、これらのニーズに応えることが次の依頼につながっている。
同社グループで在宅の実績が大きいのは佐野薬局広面店(秋田市)や銀河薬局本店(盛岡市)など。個人在宅では山王薬局(秋田市)が最も大きな実績を持つ。
●在宅好事例、グループウエアで共有
同社は在宅の質の向上に意欲的だ。在宅地域連携委員会では在宅の好事例をグループウエアに上げ、現在までに28件をグループ全体で共有した。
同委員会では毎年1回、オンラインで在宅に関する研修会を開催。研修会の様子は録画し、オンデマンド配信している。今年は9月に開催する予定だ。内容は症例検討で、テーマに沿ってディスカッションしていく。同研修会は同委員会の若手薬剤師が企画を担当。自ら企画して教える立場に立たせることで、若手を伸ばしていく狙いもある。
無菌調剤を行うための共同利用に関する研修会も行っており、常勤薬剤師はほとんど研修を終えている。同社は秋田市の1店舗にクリーンルーム、盛岡市の1店舗にクリーンベンチを設置している。(星 光洋)
PHARMACY NEWSBREAK 2025年7月29日掲載
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